感極まった人間はカオナシになる
水道橋駅を抜けると倉野川であった。
冒頭でも触れたように、ギャルなら誰しも一度は憧れる東京、 水道橋駅を出てすぐの東京ドームシティホールでひなビタ♪ ライブ2018は開催されました。昼の部は公演が12時からで、 物販は9時30分に始まりました。 僕は寝坊して待機列に並んだのが開始一時間前でしたが、 無事欲しかった商品はすべて手に入り、僕の推しメン( といってもひなビタ♪は箱推しでひなちくんガチ恋勢ですが…) のまり花ちゃんのマフラータオルを一点買いしたところ、 なんとスタッフさんが僕の推しメンを察して下さり、 日向美ビタースイーツ♪ の5人からランダムで配られる特典をまり花ちゃんのものにしてく ださいました。
正直もうこの時点で僕は感動していました。スタッフの方も「 まり花さん」と名前で、 しかも敬称まで付けて呼んでくださっていたので、 嬉しさの余りニヤケてしまいました。(シン○ ォギアライブではスタッフがキャラの名前を覚えてすらいなく、 便宜的にキャラの色を呼ぶ始末であった)
そんなこんなで始まる前からクライマックスのひなビタ♪ ライブですが、 物販が終わる頃には開始の時刻も迫りつつあったので、 トイレでまり花ちゃん法被を上着の下に着込み、 駅のコインロッカーに荷物を預けた後、東京ドームシティホールに入場しました()
はい、ホール内にコインロッカー有りました。
ホール内に入ると、 なんと僕の取っていたS席がそれなりに前の列のど真ん中だったの で勝利を確信(その数十分後に、目の前に身長185㎝の巨人と、 悪臭を身に纏った鉄オタが隣に出現し無事死亡)
ライブが開始するとまず、 倉野川市のタウンマネージャーの纒さんの、 興奮の余り初っぱなから噛み噛みのアナウンスが会場を沸かせ、『 凛として咲く花の如く』の演奏と共に日向美ビタースイーツ♪ がステージに現れました。
スクリーンに映し出されるひなビタ♪のメンバーの可愛さ、 そして身体の芯を揺らす生バンドによる大迫力の演奏が僕の感覚神経になんらかの科学反応を引き起こし、日向美ビタースイーツ♪の皆を、まり花ちゃんを現実の存在にしました。間違いなく、まり花ちゃんは僕の前に立っていました。
凛花の演奏が終わった後は、各メンバーが最初に作った曲をそれぞれがセンターに立ち演奏しました。『とってもとっても、ありがとう。』 の演奏ではさききが椅子に座り、 まるで会場のファンに弾き語るかのように歌うという演出、 そしてなんと、まり花ちゃんが演奏中に時おり、 他のメンバーにほほえみかけるんですよ。ほんと尊い。『恋とキングコング』 の演奏ではサビでなんと僕に向かってウィンクをしてくれましたし (いぶぶは自曲の演奏中に3回もファンサービスした) こんなの絶対恋に落ちますよ?
まり花ちゃんとさききの演奏中は借りてきたちくわのように静かだ ったファン達も、『イブの時代っ!』と『めうめうぺったんたん!!』の演奏が一旦始まると、一転して ライトを振り回し!合いの手やコールを入れ! まるで何度もいぶぶやめうめうのライブに参加してきた親衛隊かの ように会場が一体化し、熱狂的な盛り上がりを見せました。
メンバーの演奏が一通り終わると、お色直し、 まり花ちゃん達の衣装チェンジを待つことになりました。
…はい、 もちろんめうめうがやらかしてくれました。
お色直しが終わると、 魔法少女に変身したまり花ちゃんとめうめうのMVを織り混ぜた『 ちくわパフェだよ☆CKP』の演奏! とにかくまり花ちゃんとめうめうの掛け合いがすばらしい! 会場内のちくぱコールと合わさってもう何がなんだか分からないけ ど、とにかく楽しくて可愛い!!
演奏が終わったあとは二人のMCを挟んでの『乙女繚乱 舞い咲き誇れ』
先程までとは一転し、 着物に身を包んだいぶぶとさききの美しくも勇ましい迫力に満ちた 、まるで命を賭すかのような演奏と、憂いを帯びたさききの表情、 背後で火の手の上がる倉野川城に、舞御前と橘姫の姿が垣間見え、 思わず僕は落涙しかけました。
乙女繚乱が終わると間髪入れずに始まる『 滅びに至るエランプシス』
踏まれたい以外の感情を失うほどに美しい軍服りんりん先生、 さききとりんりん先生のシンクロするクリシェ( 和音の1つの音だけを上げたり下げたりする、 ジブリの曲でよく聴くアレ)の演出、 そして有無を言わせない迫力のサラウンドに何回か心臓が止まりま した。
そして、カップリング曲の締めはもちろんこの曲『 走れメロンパン』
外で桜が舞散る中、学校の廊下で、 まるで休み時間にいつも二人で語らうかのように歌いかけるまり花 ちゃんといぶぶ!まり花ちゃんとの掛け合いで、 歌詞だと分かっていても赤面を隠しきれないいぶぶの表情はもちろ んのこと、場面が変わり、 体育館で二人っきりで演奏する姿には、もう、青春のすべてが詰まって ると言ってもいい!!!!!
デュエット曲が終わると一旦まり花ちゃんたちは楽屋へと下がり、トークコーナーが始まりました。ひなビタ♪ 産みの親TOMOSUKE氏と久領堤纒役の山北早紀さんのわざと距 離を置き煽りあうようなスタヌとスパイギアを彷彿とさせる不仲トーク(シーズン4以降の展開に対するファンの不満を少しでも発散する目的、もしくは何らかの私怨があるのかと心配になるレベル)が会場を沸かす。 そして、妹にしたいひなビタ♪キャラランキングで自分の演ずる久領堤纒の得票率が1% であったことに不満を漏らし、 その後のトークで若干TOMOSUKE氏に八つ当たりしてるように 見えたのも面白かった。
事前に行われたひなビタ♪に関するアンケートの結果発表や、ゲストのまり花ちゃん役の日高里菜さんと のトークが終わると、ついにライブも終盤。日向美ビタースイーツ♪の5人による『ぽかぽかレトロード』 の合唱でフィナーレを迎えました。
正直僕は、『ぽかぽかレトロード』が大好きなのはもちろん、 アルバム『Home Sweet Home』 に収録されたこのメンバー全員による合唱が大好きなので、 もうほんと感無量で、 気がつくと舞台に向かって拝んでいました。
すべての曲目が終わると、日向美ビタースイーツ♪の一人一人による最後の言葉が送られました。やっと憧れの東京でライブをできたことに対する想いから、ずっとリーダーとして皆を一つに支えてきたまり花ちゃんが、もう思いっきり泣いたんですよ。
僕はチョコレートスマイルまでの物語しか見ていないにわかファンなんですが…まり花ちゃんって何気に泣かないんですよね。僕の記憶だと、りんりん先生に嫌われてると勘違いした時と、これまたりんりん先生がディアボロジンジャーを飲んで倒れた時くらいしか泣いてないんですよね。
そんなまり花ちゃんが気持ちを抑えきれないほどに泣いてるのを見ると、リーダーとして皆の夢を叶えようと頑張って、ついにメンバー全員の念願であった東京のライブ会場で演奏をする夢が叶って、やっとリーダーとしての役目を果たせた、普段から周囲の人間を笑顔で繋ぐまり花ちゃんは誰がなんと言おうと日向美ビタースイーツ♪のリーダーに相応しいんですが、それでもどこか気おくれしているところがあって...
でも、これで、心の底から皆のリーダーになれたと思えて、肩の荷が下りて、気持ちを抑えきれなくなったんじゃないかと思いました。
例え東京のライブであっても普段と変わらず深くは語らなかったりんりん先生ですら、いつもの呼称ではなくメンバーを名前で呼んで、感謝と好意の気持ちを伝え、無事僕は心停止しました。(最後にまり花ちゃんの名前を呼んで、「大好きよ」と言ったので僕の中で二人はもう結婚しています)
まり花ちゃんの「また、会おうね!」の言葉と共にライブは終わりました。行かないでまり花ちゃん!と声にならない叫びを上げそうにもなりましたが、今度は僕が倉野川に、まり花ちゃんたちに会いに行くべきだと気が付き、それはそれとして会場に流れるアンコールのコールに便乗しました。
締めはやはり『チョコレートスマイル』
日向美ビタースイーツ♪とここなつの絆を紡いだこの曲は、楽しかった思い出も、悲しかった思い出も、すべてが甘いチョコレートのように溶けて、最後は笑顔になれる…
まさに日向美ビタースイーツ♪の物語すべてが詰まった、まり花ちゃんそのものと言ってもいいこの曲はもう、僕の目指す人生そのもので、ライブの終わりに会場が一丸となって叫んだ「日向美商店街最高!!」の言葉にすべてが集約されました。
本当に文章が長くなったので恒例のまとめに入りたいと思います。
会場に居たときもライブが終わったあとも…ほんと感極まって言葉にならなかった.........記事にすることで初めて言語化できたよ......