日々の寝言

ひつじの見ている長い夢

【バンめし♪】栗花落夜風の、『シンクロフィッシュ』完成までに関する考察

 バンド結成後、まず最初に生まれるであろう個人曲の考察に役立つよう、blogやラジオでの発言と、そこから読み取れるものをメモしておく。

 

 

2018年8月15日のポスト

 

第1回目のラジオでも語っていた鮎に対する思い入れの理由

:川を自由に泳いではいるが結局町からは逃れられず、最後には捕まり老舗料亭で郷土料理として殺される。

栗花落:自由気ままに生きている自分も、最後には伝統ある老舗料亭の女将として意志を殺される。

    

  鮎も自分も行きつく先は変わらないと、鮎と自分を同一視している。

 

 

伝統を嫌い、町からの “脱走” を企てる理由

 自然豊かで素晴らしい町ではあるが、人々がその素晴らしい町とその伝統を守るために生きて、自分たちの作り出した伝統という神様に自由意志を奪われてしまっている。

 ひなビタ♪でイブが古くさいものはダサいと嫌っていた本当の理由が、新しいものを排斥し、いつまでも古いものに縋る人々の姿がダサいからというものであったように、栗花落も伝統や町自体を毛嫌いしているというよりかは、あくまで伝統に凝り固まった人々が嫌い。そしてこの場所に居続ければ自分もそうなってしまうという恐怖から町を離れようとしていると思われる。

 

 

 

 

空の飛び方の意味

 ひなビタ♪においては、辛いことがあってふさぎ込んでいた咲子に、イブが綺麗なものを見つけるには自分が笑顔になる必要があると教えた。

 栗花落の場合は、白兎先生が喋ることを面倒と言う彼女に、自分の思いや考えを伝える効果的な手段の一つとして音楽を、バンドという翼を提示された。

 

 

バンドを結成する意味

 自分が外へ出ずともバンドを結成すれば、町に訪れる観光客から外の話を知る機会が生まれ、そして何よりも音楽に込められるメッセージが、自分や町の未来を変える力となる。これは高校生という親の同意なく一人で生きていくことが難しい立場を考えたときに、もっとも現実的な方法である。

 旅館の手伝いでも話は聞けるがメッセージ性は生まれず、そもそも彼女の当初の目的からズレている。

 また、一人で見る夢は妄想で終わるかもしれないが、仲間と追う夢はそれが叶う叶わないに関わらず、追いだした時点で必ず現実の活動となるため、バンドを組むという必要があった。

 

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 2018年9月3日のラジオVol.5

 

栗花落『空はどこまでも広く自由で、誰のものでもない。』

自分とは違い自由にどこへだって行くことができる空=憧れの象徴

 

栗花落『この町の空は好きだ。広く自由で、どこにでも繋がっているから』

町も、この空と同じように変われるかもしれないという希望の示唆

↑ここ絶対テスト(曲)に出るから覚えといて下さい

 

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2018年9月10日のラジオVol.6

 

伝統と、名前という親の期待に呪縛されている千代を気に掛ける栗花落

 

 (苦手なものの話題においての会話)

千代『絶対栗花落さんの弱点見つけて、いつか私の言うこと、何でも聞いてもらいますから!』

栗花落『お前にどんなことを命令されるのか、楽しみにしとく』

 

これは決して百合発言ではなく

 親や町の意志でしか行動しない千代が、初めて自分の意志でどんな願いを口にするのか、その第二の誕生を楽しみにしているという意味なので、栗花落が千代に恋愛感情だとかマゾヒズムだとかを持っているという話ではない。

 

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2018年9月24日のラジオVol.8

 

夜景の話題において、

栗花落「確かに町の明かりは綺麗だ、(略)、明かりが綺麗なのも真っ暗な空のお蔭だ。」

伝統の煎餅を食べて、

栗花落「職人のこだわりが守る伝統の味はいいな、縛られてるんじゃなくて守ってるのが良い」

 

Vol5での考察でも述べた通り、

空(=自由)があって、町の営みは美しいものとなる

栗花落が食べた煎餅も、職人が自分の意志で守っている味だからこそ美味しい

        

        栗花落は伝統自体を否定はしていない 

      ↑8月15日のポストの伝統を嫌い、町からの “脱走” を企てる理由の項の補論

  

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白兎団本部放送 第1回

 

白兎団の活動目的

つまらない日常を脱出しドラマチックな日常を過ごすこと

白兎先生曰く、

栗花落「つまらない日常とは他人の世界に生きること。ドラマチックな日常とは自分の世界に生きること、だそうだ。」

 

栗花落の場合、

栗花落「私が住む町八幡町は、古くから伝統というものに支配されている。」

栗花落「親は子に教えを伝え、子はその子に伝えていく。」

栗花落「だが、親と言えども他人だ、自らが自分のことを考えなければ、それは他人の人生を生きることになる。」
栗花落「私にとってドラマチックな日常とは、この町の束縛から脱出し自分の力で、自分の意志で決めた未来を掴み取ることだ。」 

 

栗花落が作ったオリジナル曲『シンクロフィッシュ』お披露目後、

栗花落「この曲は、私なりの脱出の歌でもあるんだ。」

 これは、自分の世界とそこに生きる自分の意志を歌っただけでなく、自分の意志を込めた言葉によって同じ想いの人間を探し、共に脱出をするという願い。つまり、これからバンドの仲間になるだろう人間へのメッセージ性も込められているということ。

 

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