日々の寝言

ひつじの見ている長い夢

今更、映画『クワイエット・プレイス』を酷評するだけの回

 昆虫採集に行ける時間がなくなり、すっかり映画の感想を語るblogになりつつある、そんな夢見る白羊です。今日はタイトルで述べた通り『クワイエット・プレイス』をぼろくそに叩きます。僕としては、このネタバレ記事もこのクソ映画も見ないという選択が一番賢いと思うので、ここから先は夢見る白羊くんと一緒に嫌な気持ちになりたい!という人だけ読んでください。

 

 

【大まかな話】

 世界に突如現れたクリーチャー、そのクリーチャーには聴覚が発達した代わりに盲目という弱点があるということに人類が気づいた時すでに遅し、大半の人類は滅びてしまった。そんな世界を運よく生き残っただけのまぬけな一家が、「どうすればこの狂った世界で生き残れるか?~今すぐ実践できるサバイバル術~」を教えてくれるというのが大まかな話です。

 

【酷評】

 確かに、物語冒頭から主人公たちは足音を立てないように靴を脱ぎ、更に砂を敷き詰めて道代わりにし、会話は手話で行うという徹底したサバイバル術を駆使しています。

 だからこそ、5才ぐらいの子供から音の出るおもちゃを取り上げた後、なぜ普通に子供の手の届く位置に置いたのか(当然、叱られた子供がもう一度おもちゃを拾った)、その家族の中で一番小さな子供を最後尾で歩かせたのか(当然、子供はおもちゃの音を鳴らしてクリーチャーに殺されました)、疑問に思ってしまうんですね。

 この物語冒頭のミスが、せっかく面白い設定かつシリアスな世界観を台無しにしてるんですよ。しかも、親父は後にこの事件を「誰も悪くない」と言います。聞き分けのない、考える力のない小さな子供だからこそ、親が責任を持って世話しなきゃいけないのに、なぜ大人が二人も居て、子供を最後尾にして歩かせるのか、例え音の出るおもちゃを持ってることを知らなくても、小さな子供が目を離すとフラっと居なくなる危険性を考えられなかったのか、モヤモヤします。

 

 「まあ落ち着きなよ、白羊くん。パニックホラーはモンスターの出現に明確な説明がないように、物語が始まる前の設定には目を瞑るのが、ホラー映画を楽しむ姿勢だよ。」

       みたいな事を言う人も居るでしょう。

 確かに、その言い分は正しいと思います。実際、映画のタイトルロゴが出るのもこの子供が死んだ後ですし、世界中の人間が為すすべなくあっさり滅びたのと同じように考えれば納得はできます。

 

 でも、このバカ夫婦。タイトルロゴが出た後、母親がシレっと妊娠してるんですよ

 

 

 食料は?

   離乳食や粉ミルクも手に入るの?

                   赤ちゃんの泣き声はどうするの?

      お前らみたいな親じゃどうせまた子供死ぬよ?

 

 

 こんな気持ちを抱えたまま、賢いんだかガバガバなんだか分からない一家の、謎のヒューマンドラマを残りの80分間見せられる映画。

 

 

  それが『クワイエット・プレイス』です。

 

 CMの段階で面白そうだと、いつか見ようと楽しみにしてたので、とても残念でした。

 土曜日だからと映画なんて見ないで、大人しくエロフラ漁ってた方が良い、そんな謙虚な気持ちになれるクソ映画でした。

 ※ちなみに僕のおすすめエロフラは「えろす症候群」です。全アルバム解放版のリンクを張ろうと思いましたが、エロフラは自分の手で見つけて、自分の手で攻略するのが一番達成感があると思うので、ここではタイトルの紹介に留めました。

 

 次は、僕が心の底から面白いと思った映画と出会えた時に、またお会いしましょう。スポンサーは、夢見る白羊でお届けしました。