日々の寝言

ひつじの見ている長い夢

初めての深夜採集 午前1時30分から3時30分【野球公園】

〇セアカヒラタゴミムシ ♂

(岩の下に隠れており、落ち葉を潜り抜けて逃げるので非常に捕まえにくかった。ゴミムシが生息していることが分かったので、今後は日中にベイトトラップを仕掛けよう。)

 

 

〇スジクワガタ ♀

(道路を歩いていた。コクワガタといい灯火の下を歩くのが流行っているのか?先にゴミムシを捕獲していたことと、スジ模様があることから同定するまでゴモクムシの一種だと思っていた。飼育日誌

 

 

〇ビロウドコガネの何か(7種類くらい似た虫がいる)

(最もイメージしやすいだろうコガネムシ。いつか思い出した時に同定する。中々のサイズ感でクモのエサにピッ足しだった。相変わらずカニグモは捕食しなかったが…)

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〇シロスジアオヨトウの幼虫 

スズメガの幼虫かと思いきや尾角がなかったのでガッカリしたが、成体がキレイなので羽化まで世話をする飼育日誌) 

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〇キンイロエビグモ(白)

(幾度となく見つけているが白の個体は初なので捕獲)

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〇オオハサミムシ  ♂

(その見た目のイカつさと深夜という状況が合わさり初見のインパクトは大きかった。動きが非常に早い。ダンゴムシの捕食者なのに石の下に一緒に居た。飼育日誌

 

 

〇ミナミヒラタゴキブリ ×2

(スイープ採集をしていたらしれっと網に混ざっていた。昼間と違い夜間はゴキブリが出現するということを学んだ。動きが早いので間違ってもエサ用に繁殖などと考えてはいけない)

 

チャコウラナメクジ

(スイープ採集でなぜか網に入っていたナメクジ。調べると外来生物で結構危険な衛生&農業害虫だった。以下に記載する虫は同じ採集ケースに入れていたため破棄することにした。

 

〇サビヒョウタンゾウムシ

(ビーティングで捕獲。色合いと丸まって死んだふりをしているため意外に見つけにくかった。)

 

ショウリョウバッタ

(亜成体が多かったが、バッタを含め成体もちらほら見られた。直翅目

 

 

 

【感想】

 1200ルーメンのライトでも物足りなかった。そして、片手がライトで塞がるのも不便で、ライトを置いて支度をするときや、捕獲をするとき、手元がよく見えず手間取って時間が勿体なかった。

⇒ランタンの購入

(これ以上腰に装備を増やすのは厳しいが、カラビナでぶら下げるなら大丈夫だろう。)

 

 また夜間はゴキブリや毒虫が多いので、軍手をつけた方がいいと思った。

 

 

 

 

 

自宅の灯火採集 6月初旬

 6月2日午前0時30分

・ハムシダマシ?

 

 

・クシコメツキムシ亜科のなにか?

 

 

・蛾(科すら未同定)

 

 

 

 

6月3日午前0時30分

・コスズメ

(高速で飛行する種らしいが、灯火の下では大人しく、網を近づけると乗り移ってきたので比較的簡単に捕獲できた。プラスチックケージに移すと、違和感に気が付いたのか、シバリングで威嚇をしてきた。)

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・マエモンシロスジアオシャク

(きれいな青みがかった緑色で、夜間でも一際目立っていた。)

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クサカゲロウ

(河原にはたくさんおり、飛ぶと大きく見えるためアオシャクが何かと間違えて鬱陶しい。臭いからエサにもならない)

 

 

 

・ウスアカクロゴモクムシ

 

 

・ハマキガ(未同定)

模様がない、薄茶色の蛾。

 

 

 

 6月4日午前0時30分

 

コクワガタ

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自宅の灯火採集 2018年5月

5月29日午前0時30分  

・アオカミキリモドキ

アオクサカメムシ

・コメツキムシ科

 

・フタナミトビヒメシャク?

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5月30日午前2時

・ユウマダラエダシャク

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ムクゲコノハ

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5月31日午前2時

・ヒロヘリアオイラガ

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・トサカガ?()

 

 

ヤマシロオニグモ(セジロ型)飼育日誌   【二十三~四十日目】更新

【初日から二日目】

エサを与えず採集用の小さなケージに入れていたがたまに走り回るほど元気が有り余っている。

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【三日目】

 百均のプラケージに移す。隅の方に数本の糸を張っており、早速バッタの幼体を捕食していた。

 

 

【四日目】

 少し網は増えたがまだコガネグモ科特有の美しい円網にほど遠い。相変わらずモンシロチョウは網にかからず、代わりにハムシとバッタを捕食していた。

 

 

【五日目】

 ついに大きく美しい円網が完成する。

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 カラカニグモが一向にヨトウガ(未同定)を食べなかったので、ケージに移したところ一瞬で網に掛かり丸め込まれ、ヤマシロオニグモの餌食となっていた。完成した網の上にいるクモの動きはこれまでと比べ物にならないほど早く、今ならモンシロチョウですら暴れる前に仕留められそうだ。

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【考察】

 ここまでの飼育と観察で、造網生のクモはケージの上の方にいることが多く、またゴミは下に溜まっていくので、スライド式のケージを逆さまにして飼育するのが一番効率的だと分かった。

 

 また木の枝などを入れなくとも、広いケージの中で少しづつ足場を作りキレイな円網を完成させていたので、飼育に必要なものは生餌とプラケースのみ。しかも本人がやや大型なのも相まって、網にかかりさえすればカニグモとは違い好き嫌いなく何でも食べる。オニグモ、つまりコガネグモ科のクモは非常に飼育しやすく、また見ごたえのある種だと判明した。

(なぜかテントウムシだけは三日目から同居しているのに生き続けている)

 

 造網性のクモを飼育する予定はなかったが、専用テラリウムを作らなくとも自然に近い生態を見ることができ、管理・飼育も楽なので、見た目の気に入った個体が居れば随時捕獲していきたい。

 

 

【六~十日目】

・円網を作る気配がなく、寝たきりになる。

・帰宅すると脱皮を終えていた。成体だと思っていたので驚きと喜びがこみ上げた。(ハムシの幼虫の時も三日間動かなくなった後蛹になっていたが、どの節足動物も同じような時間かかるのか?)

・自宅前に居た♂のヤマシロオニグモをケージに入れてみるも特に関わり合いにならない。

・水を一度も与えてなかったので霧吹きをかける。嬉しそうに巣から降りて水を飲んでて可愛かった。小型のクモは水滴で溺れることがあるらしいが、成体になったオニグモは大きな水滴もあっという間に飲み干していた。

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【十一~十二日目】

スライドケージに♀のヤマシロオニグモを移す。葉っぱの上で休んだり、裏に隠れたりと気に入ってる様子?

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【十三日目】

まだ昼夜逆転が完全に直っていないようで午前4時に円網を作っていた。朝9時にはもうしまっていたため、エサやりのタイミングが難しい。

 

 【二十三~四十日目】

 二度目の脱皮。捕獲時成体だと思っていたのが亜成体だと判明したと思ったら実は幼体だった。(意味不)

 完全体になったハクメンちゃん(背中が白く模様が人面なのでハクメンと名付けた、決して狐ではない) はこれまで以上にパワフルになり、巣を張っていなくとも獲物に飛びかかり直接糸を巻こうとするほどに。(自分より大きいアオドウガネの成体を掴んで持ち上げていた...が予め糸を張っていないため捕食には至らなかった)

 成体になってからはある程度大型のエサしか与えていないが、あやとりのように手で束ねた糸を被せる、前述した獲物に飛びかかる行動のように、円網に頼らない狩りもするようになった。クモが進化の過程で手にした最高傑作、正常円網とは一体なんだったのか…

 

 

おまけ

 ヤマシロオニグモ♂成体の観察

・個体によって網を作る上手さに差があるとは聞いていたが、この個体は寝床を作るのが上手い(♀ともう一匹の♂亜成体(画像左のクモ)の方はハンモック状の寝床を作れないらしい)

・獲物が網にかかりきるまで寝床から意地でも出てこない

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・朝見たら寝床を亜成体の♂に奪われていた(成体の♂が捕食している間に奪った?)

 

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 ・今度は成体が寝床を取り返したら、亜成体の個体も歪ながらハンモック状の寝床を作っていた。

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・と思ったら寝床が逆転もしていた。もはやワケが分からない。

 

備考

 脱走した6日後の深夜に徘徊していたのを再捕獲

 

 

 

カラカニグモ飼育日記

 まず、初めに結論を書く。

 

カニグモとエアプランツは相性が悪い。

 

 

 カニグモの狩猟法は攻撃的擬態なので、自然にいたときのように上手くエサが取れず餓死することを避けるため植物の設置は必須というのが、実際にカニグモを飼育するまでの私の見解だった。エアプランツは例え汚れても根を張っていないためそれだけを取り出すことができ、水もたまに与えるだけで足りるので、ケージを必要以上に開けず脱走を防げると考えていた。

 

 しかし、実際のカニグモは、まったく逃げない。蓋を開けて数時間放置した後に戻っても同じ場所に居続けた。逆にエアプランツの葉が複雑に分かれているため、チョウは止まらず、カニグモも移動に手間取っている始末だった。

(注)もちろんケージの中は下から順に、水はけを良くする石、土、苔、植物と自然に近い、擬態が可能な環境にしてある。ただのプラケースなら逃げるかもしれない

 

 

【飼育日記】

 

 初日、カラカニグモは無事キンモンガを捕食。

 

 三日目、アブや甲虫を与えても食べようとすらせず(ヤマシロオニグモは好き嫌いせず捕食した)、バッタとモンシロチョウには興味を示したものの、捕まえられず諦めていた。

 

 四日目、シャチホコガの幼虫に敗北。シャチホコガの持ち上げた尻尾の突きで撃退される。なぜかキンモンガと同サイズのヨトウガには見向きもせず挙句の果てに居場所を奪われる始末。

(キンモンガ→受粉昆虫  ヨトウガ→無摂食) 

 

カニグモはやはり受粉昆虫しか食べない?

 

 正直カラカニグモが弱すぎて心が折れそうだ。茶系統の色なので擬態が上手くいっていない可能性もあるが、キンモンガは擬態関係なく捕食できていたのでイマイチ分からない。 

 

十五日目

クサカゲロウ(花粉食)を与えるも食べない。悪臭を嫌がった?

 

三十日目

ミルワームを与えるも食べない

 

四十日目

餓死 

 

 

 カニグモの飼育は二種類目だが相変わらず飼育が難しい。ヤマシロオニグモやクロガケジグモなどの造網性のクモはエサ付きが良いので、徘徊性のクモには嗜好性があるのかもしれない(そもそも待ち伏せする位置や徘徊する場所によって捕れる獲物に偏りが生じるので不思議な話ではない)

 ハナグモの時とは違い受粉昆虫を捕食してくれたので、学べることはあった。次の機会があれば、花粉に近い何かだけを与えて育てたミルワームショウジョウバエで代用ができないか試したい。

 

 

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採集日誌 2018/5/19 晴れ 風強め 午後 【くつわ池自然公園】 ※一部未同定

〇ハネビロハナカミキリ ×3

(山地では珍しくないと話に聞いていたが、本当に群生地を見つけたわけでも狙って探したワケでもないのに3匹も見つけられた)

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〇ジョウカイボン ×2

(正直鮮やかな発色のカミキリ以外に興味がないため普通にハネビロハナカミキリだと思いスルーしており、自宅で写真を確認しているときにジョウカイボンだと気が付いた)

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〇シャクガの幼虫

(同定できなかったので成虫まで飼育予定←失敗、クリの木の上に居り、他の虫を探したところ近くにカラカニグモがいた)

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〇カラカニグモ

カニグモを発見できた嬉しさから野外にも拘わらず奇声をあげてしまった。当初はガザミグモだと思っていたが、腹部と模様の違いからカラカニグモだと判明した。飼育日誌

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〇ヤマシロオニグモセジロ型亜成体(飼育中に脱皮し判明)

カニグモのように葉っぱの裏で縮こまっていたが大型のため比較的見つけやすかった。夜行性でコガネグモ特有のデカい円網を張るので夜間にライトを使えば簡単に見つかると思われた。生まれて初めてオニグモを見たが、コイツは平地でも見かけられる普通種。飼育日誌

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〇キンイロエビグモ♂

(個体によって色の差異があるクモ、おそらく亜成体だったが色に変異がないためリリース。帰宅後に色の変わるタイミングが成体への脱皮時だった可能性に気が付きへこんだ)

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〇キンモンガ

(パッと見チョウのキレイな黄色の蛾。山中では目立つ色な上に個体数が多く珍しくはないが、平地では見かけられないため初見のワクワク感は異常)

 

 

〇ジャノメチョウ

(ヒメウラナミジャノメは見つけていたため、その大きさのギャップに驚いた。というか科が違うことにやっと気が付いた)

 

 

〇蛾

(未同定。樹皮そっくりだが葉っぱに止まっていたためなんとか見つけられた。)

 

 

〇ジャノメチョウを捕食するハエサキグロムシヒキアブ

未同定。獲物を咥えたまま素早く飛ぶ謎のハエ。ジャノメチョウがいると思って近寄ったら変なハエがいたため普通に驚いた。)

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 時間帯が午後だったため、余り蝶を採集できなかったのが残念。大型の黒いチョウとオレンジの蝶が居たが、捕獲できなかったためなんのチョウだったのかは分からない。

 

 ウワサによるとカブトムシなども採れるらしいので、夏に複数人で泊まり込みの予約をすればそれなりの収穫はあると思われる。

 

 チョウの採集は山地の開けた場所が適しているので、数少ない穴場のはず?

 

 

 

 次は本格的な山で採集をしたいと思うが、前みたいに自転車を押して抱えて登って降りてではそんな余裕はないため、アシの問題をどうにかしなくては…

 何はともあれカニグモを見つけられたのでご満悦。

ハナグモ飼育日誌 一輪目

 5/12

 去年の秋から探していたハナグモ♀をついに見つけ、浮かれたのもつかの間。今度はエサをどのように調達するかという問題に苛まされることとなった。

 

 唯一ハナグモを飼育していたblogの記事によると、飼育下でのハナグモは生餌を上手く捕食することができない、とのこと。それは擬態が上手くいっていないだけだろうとタカをくくり、用意したのはテラリウム。

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大分広い…しかし擬態は成功している……

 

 

が、試しにハエを与えるも食べない……

 

ピンセットで口元へ持って行き、動かしてもスルー………(爬虫類の餌付けかよ)

 

 

花弁の上での待ち伏せ…もしや、鱗翅目、つまり蝶や蛾、蜂の類しか食べないのでは…?

 

 

 5/13

 

 ハナグモに同程度以下の大きさのマルカメムシとコバエを与えても一向に捕食せず、ついに餓死した。

 擬態の面では問題がなかったため、考えられる線はエサの好き嫌いが激しいか、自分よりもはるかに小さいものしか狙わないか、の二つである。

 

 本命はワカバグモとは言え、ハナグモもやっとの思いで見つけた愛着のあるクモであっただけに非常に悲しい。